札幌整体物語!整体ではない整体       ~ボディー・デザイナーへの道

 

 人の体には、とても不思議なメカニズムが数多く存在しております。人の体を手技療法で触り続けている人であれば、誰でも大なり小なりの独自の発見があるはずです。それは、手技療法の腕の良し悪しの多くは技術量というより、最終的にはタッチ感覚の技量の違いにたどり着くからです。

 

 もちろん、優れた技量者は技術量も多く、その技術の組み立てにも特徴が表れますが、その違いの原点も、タッチ技量とその感覚の差の積み重ねとも言えます。単純に体の操作技術の種類だけを増やしても、問題解決に必ずしも近づきません。確かに、技量が未熟な段階では、数多くの技術も必要としますが(下手な鉄砲、数打てば当たる!)ある段階に進みますと、ほとんどの人が技術の組み立てにマンネリ化やパターン化が現れます。ですがこの時に、技術的にほとんどの問題が解決出来る人は何の問題もありませんが、実際には多くの技術者達が壁に突き当たり悩みます。その悩みの中で技量的に揉まれていくのですが、脱落する人と前進する人に分かれるのがこの段階です。

 

 しかし整体の世界の面白いところは、「人気がある所が技術的に優れている」と必ずしも言えないことでしょう。ですから、私の所でプロを育てる時にも「経営的な人気と、技術レベルの上下は一致しない」と教えています。確かに、技術があるに越したことはないが、整体院には技術以外のサービスを求めている人がとても多いのです。つまり、技術もさることながら「癒されたい」気持ちが大きいのでしょう。

 

 

 

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